商家中瀬邸
伊豆の長八美術館の次は中瀬邸へ行きました。こちらは松崎で商売をしていた商家
です。商っていたものは着物、蚕育成とか金貸しとかしていたそうです。店舗と蔵が
隣接しており、朝蔵から着物を出して商売し、夕方蔵に着物をしまっていたそうで
す。これは火事が多い事の対策だそうです。こちらの蔵の扉の内側にも長八が鶴を
描いています。防火の蔵と漆喰は相性が良さそうです。また、蔵の中には古い民具も
展示されていました。座敷もあり掛け軸などを見ながらお茶とか甘いものが飲めま
す。
重文岩科学校
次に岩科学校へ行きました。重文とあるように重要文化財です。明治時代に建築さ
れた小学校です。明治13年に完成したもので、貴重な校舎が残っています。
現在のお金にすると10億円の建設費の内、4割をその当時の村民の寄付で賄われた
との事です。
写真は初代の校長先生です。旧会津藩士だったとの事です。威厳がありますね。
小学校の正面に掛かっている「岩科学校」の額ですが、時の太政大臣、三条実美
が揮毫したものです。その上の長八が大工の棟梁のノミを借りて彫ったという竜が
あります。中の部屋にもこの中にも長八の作品があります。小学校であるにも
関わらず立派です。
教育に対する熱気が感じられます。学校は2階建てですが1階から2階に上がる
階段は傾斜がきつく階段と言うよりも梯子という感じです。全ての展示物を見た
後には卒業試験があります。岩科学校に関する問題です。さすが学校、試験は得意
です。ボッケットしている生徒(私)に抜き打ち試験です。5問中4問正解で卒業
証書が送られます。これを持って行くと併設されている売店の品物が5%引きなる
という実用的は卒業証書です。
伊豆の長八美術館・中瀬邸・重文岩科学校とも日曜日の午後に訪問したので、人が
少なくゆっくり見学する事が出来ました。また、最初に職員の方から展示物の概要を
説明して頂けたので理解が深まりました。お陰で岩科学校の試験、合格する事が出来
ました。